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WARの打者評価指標の一部であるwOBAとは…

公開日: : 最終更新日:2018/10/14 その他

この記事は前回の記事の続きです.まだ読んでいない方は下の関連記事を読んで下さい.

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WARを理解するまでに必要な知識,観点をご紹介

wOBA(Weighted On-Base Average)とは打者がどれだけ得点の増加に貢献する打撃をしているかを測る指標で,安打や四球など出塁を伴う要素に得点価値を加えて評価しています.プレーがどのように得点期待値を変化させたかを調べ,プレーの前後で変動した得点期待値の差分がプレーの得点価値となります.

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◆wOBAの計算方法◆

本来ならば凡打,三振の得点価値はマイナスですが,このまま使うと出塁率と比較する時に不便なため,凡打,三振の価値を相対的に0とした係数を用います.例えば,+0.475点のヒットは-0.301点の三振と比較すると+0.776点となります.このようにアウトにマイナスを与えていない出塁率=(安打+四死球)÷打席と見かけ上の形式をそろえるのがポイントです.アウトを無価値のものにしましょう.

さらに直感的に判りやすい数字で表すために,wOBAは出塁率と同等の大きさとなるように調整されています.両者を合わせるためにかける定数をwOBAscaleと呼び,概ね1.15~1.24程度で推移しています.MLBでは1.15,NPBでは1.24として計算される事が多いです.

以上を踏まえてwOBAを算出すると以下のような式となります.

MLB版
wOBA=(0.72×非故意四球+0.75×死球+0.90×単打+0.92×失策出塁+1.24×二塁打+1.56×三塁打+1.95×本塁打)÷打席(※分母の打席からは目的に応じて犠打や故意四球を除外する)

NPB版
wOBA=(0.69×非故意四球+0.73×死球+0.87×単打+1.29×二塁打+1.74×三塁打+2.07×本塁打)÷(打数+非故意四球+死球+犠飛)

各係数(赤い部分)は年度によって異なったりリーグの違いでも出できます.この部分が計算の複雑な所以です.昨年のMLBのwOBAトップ5を見てみましょう.所属は去年の球団です.

1.マイク・トラウト選手 エンゼルス .437
2.アーロン・ジャッジ選手 ヤンキース .430
3.ジョーイ・ボット選手 レッズ .428
4.チャーリー・ブラックモン選手 ロッキーズ .414
5.ジャンカルロ・スタントン選手 マーリンズ .410

球団を代表する選手の名前しか出てきませんね.平均が.330ですから彼らがいかにチームに貢献しているかが一目でわかります.スタントンを手放したマーリンズは今季は大丈夫なんでしょうかね…

◆wOBAの応用◆

wOBAを用いて得点単位で打者を評価することが出来ます.それが,wRAA(Weighted Runs Above Average)です.同じ打席数を平均的な打者が打つ場合に比べてどれだけチームの得点を増やしたか又は減らしたかの数字にすることで,その打者の貢献度の高さが一目でわかります.例えば500打席でwRAAが+20の打者がいるとします.平均的な打者が500打席で60点程度の得点を生み出すと仮定するとこの打者は絶対的には80点の得点を生み出していることになります.計算式は以下のようです.

wRAA=(対象打者のwOBA-リーグwOBA)÷wOBAscale×打席数

マイク・トラウト選手を例に挙げるとwRAAは47.1で,平均的な打者に比べて47得点もチームの得点数を増やしています.チームの顔と呼ばれる理由ですね.

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